最近、良く「カチン！」と来る。
相手の言葉や言い方が、よろしくない。
カチンと来た途端に言い返せばいいのに、
年甲斐も考えて飲み込もうとするので、余計におかしくなり、言葉が止まる。
そんな雰囲気に相手も察してか、黙りこむ。
「言い返したら終わり」
と思うし、小さな事にこだわる自分がもっと小さくなって行く。
「メンタル弱いわー」と思いつつ、もはや、相手の言動云々ではなく、自分の内面に向かっていく。
私の中に、偉そうに言われたり、きつい言い方されたら、
「あなたは何様」と言いそうになるが、それをいうと、こちらも何様になるので言わない。
今更始まったことではなく、幼少期より、人から指示命令されたりするのが嫌で、言われないようしようと、先々物事をやりこなししんどかったの連続であった。
これがプライドなのか、虚栄心なのかわからないが、自分でも持て余す。
年々、年老いていく不安感に苛まれているのかもしれない。
自分の人生は、自分以外に決めれないのに、
誰かを頼ったり、何かに依存したりしようとしていた自分に気がついた。
「お腹空いたね。何か食べに行きましょう」
カチンと来てから数分、踵を返して言葉をかけたら、大切なものを失うことなく、間に合ったのである。
