検査結果

「病院で検査したら、病気が見つかるから、
行かない方がいいよ」
「長生きなんかするもんやないわ」
という人ほど、まめに検査に行く。
普段から、山登りにヨガ体操、食事は健康食と、日々努力の甲斐あって、どっこも悪くないらしい。
確かに、動きは婆さんではない。
普段から、足早に走り、好きなビールの入ったケースは、軽々と持つ。
「すっごいね！特別規格品やね」
というと、元気すぎるのも恥ずかしいらしく、
「長生きして、ボケる方が嫌やわ」
と、一応心配事はあるらしい。
あっちこっちがたの来てる私からすれば、
うらやましい話ではある。
頭痛が続けば、脳腫瘍？
心臓がドキドキしたら、心筋梗塞？
しびれが出れば、脳梗塞？
便秘が酷いと、腸閉塞？
テレビの医療番組のおかげで、曖昧な知恵がつき、自己判断で大病になる。
お医者さん曰く、「加齢ですね」の一言ですまされる。
血液検査のデータを見れば、思ったよりは、
基準値のあたりで、安心領域。
ほっと胸をなでおろして、今年も何とか生き延びれたことに喜んでいたら、若いスタッフが、
「先生くらいの歳の人は、検査データーの基準数値は、高齢者用になってますからね。」
と言われ、
「うっそー！やめてほしいわ！」
と、がっかりしたが、数値で判断する私たち高齢者にとっては、優しい配慮になるかもしれない