寿命100年は短い。

死に至る期間が決まっていたら、貴方は今をどう生きるか?
と、問われ、人間関係、仕事、夢などが、大きく変わるのか?
死に向き合う体験をする人が稀にいる。
生死をさまよい、救われた人達のほとんどが、
「日常の中にある大切なことに気づきました。
自分自身が、変わりました。」
と、答える事が多い。
本当に、自分を簡単に変える事は出来るのか、
私には、自信がない。
寿命の三分のニを超えて積み上げて来たものが、形成されたものがくずれてしまうのか?
死を見た一瞬は、なんて生き方をしてきたんだと後悔はするだろうが、本質や人格までは変わらないと思う。
飛び込み台の上で、いつも禅問答を繰り返し、
一人よがりで生きてきた私には、死を前にしても変わらないだろう私がいる。
「死んでも治らん」
と言われても仕方ない。
突然、襲ってくる理不尽や不幸に対して、羽交い締めされた魂は叫び続けて、脱出を試みるだろうと思う。
見せかけの満足ではなく、私の魂が、喜び、満足出来ることは、何なのか?
与えられたタイムリミットが、100年と長くはなったが、どこで風船が割れるかは、誰にもわからない。
「寿命100歳」は、生きてきた意味も、魂の喜びも、まだ、見つけていない私には短いのである。
急がなくてはならない。