老後におごらず

芦屋で有名な「土山人」で、年越しそばを予約。
老舗吉兆で「おひとり様おせち」を予約。
あとはお餅を買って、お正月は無事終了。
いつの頃からか、独居暮らしの便利さが身についた。
ファミリーがどっと出かける土日は、外出せず。
家族の夕食どきに買い物に行けば、
デパートの地下もスーパーも半額セール。
溜まりに溜まった衣類やアクセサリーは、リサイクルショップに持って行けば、ちょっとしたお小遣い。
「もう少し年取ったら、着るかしら?」
なんて事は、皆無である。
減らすことにも捨てることにも、もはや躊躇はしなくていいのである。
人との付き合いも、「腰が~、足が~」と言えば、察してもらえる。
多くはないが、不渡りのない年金が、忘れずに振り込まれてくる。
もはや、見栄も虚栄も少しずつ削ぎ落とされて、人間関係も物も、増やす喜びから減らす喜びに変化して行く。
親に守られ、主人に守られ、最後は国に守られている。
同じだけのものを返して来れてはいないので、
「ありがたやありがたや」
と、踏ん反り返ってるわけにもいかず、
「私に出来ること」を探し続けている。