パリを想う。

元々、フランスはレジスタンスの国民。
歴史的にも、フランス革命もあり、ドイツナチスに立ち向かい、現代に至るまで、何かあればデモの国である。
航空会社の社員までデモをするので、フランスに行くときは要注意であった。
特に年末、ノエルの前にはなにがしかのデモがあり、バケーションに入ると自然消滅する。
私の見たフランスの友人は、いつも何かに不満があり、お酒の席でも、食事の席でも、ディスカッションになる。
かなり、エスカレートして意見は出し合うが、喧嘩にはならず、出された食事はペロッと平らげて、「オーヴォワール」と言って笑って別れる。
しかし、今回のフランスの抗議デモを見ていると、少し質が違うような気がして、心配である。
あの美しいパリのシャンゼリーゼ通りや、エトワール凱旋門などが、暴徒化した群衆で大変な事になっているニュースが流れている。
それぞれの国には、歴史、文化、習慣の違いがあるので、フランスに行くたびに、政治にも関心があり、何かあれば、国民が一致して抗議する姿勢を見ていると、日本人にはない行動力に感心はしていたのである。
パリのノエルは、世界一美しい街になる。
幻想の世界の中で、人々は語らい幸せを祈る。
1日も早く、そんなパリに戻ってほしいと願っている。