人はいるのに人手不足

最近、あちこち福祉関係の会社から、
「働きたい人紹介してほしい」
との依頼がある。
もちろん、福祉の有資格者が生徒さんなので、
知ってはいますが、人材派遣ではない。
医療、介護の人手不足は、過去最高である。
少子化だけではない原因もあると思う。
厚生労働省管轄の仕事は、持っている資格で、働く場所も、する仕事も決まっているため、
誰でも、簡単に紹介はできないし、働けない。
また、資格優先の業界なので、資格がなければ下働きで終わる。
今日、明日、取れる資格でもないし、取れたとしても、現場経験が浅いと使い物にはならず。
という事で、募集しても誰も来ないのである。
今、問題になっている外国人実習生の件も、
実際は、法律がはまっていて、現場ではスムーズには行かない。
2年ほど前、外国にある日本人学校から、卒業生がわんさか来るので、日本の受け入れ学校の特別講師を依頼されたことがあったが、未だに現実化していない。
条件が厳しく、許可が下りないのが現状である。
政府が言ってる事としてる事に、かなりの食い違いがある。
高齢者や弱者をほっとくわけには行かず、姿勢だけは見せるが、働けない法律で縛っている。
ガタガタしているうちに時は過ぎ、高齢者は世話してもらえず、病人は入院できずに、在宅で自然淘汰されてゆく。
夫が、妻が、息子が、娘が、嫁が看てくれたら
外で働くだけのお金出しますよと、国が決めたら、少しは人手不足が解消されるかもしれないのに、家族が看たら違法になる制度である。
おかしな国の、おかしな人達が、おかしなことばかり考えている。
もはや、個人同士、自分達で助け合って生きていく時代になった。
動けなくなる前に、行動を起こさねば間に合わないかもしれない。