変容の時代の中で

揺らぐ世界に眼を伏せてはならない。
私ごときが、批判も評価もできないが、
暮らしの中でも、常に見つめて行かなければならないと思う。
夢や希望は持つべきではあるが、上っ面の平和に流されては行けない。
欧米のうねりの波は、必ず、すでに20年は遅れている日本にもやってくる。
見事に乗り切らなければ、日本という国の存在は危うい。
世界の常識も見識も大きく変わり、鬱積していたものが火山のように噴出している。
平和、平等、差別のない世界の均衡は崩れ、
綺麗事の裏で、苦しみ続けてきた人々が本音の生き方に舵取りを始めた。
もはや、心の要であった宗教の教えも神の存在も失い、次なる確かなるものに人々は動き始めている。
一部の若い人たちは、日本という集団から離脱し、個々それぞれで生き抜く為に、世界経済の中に走り出した。
積み上げてきた歴史の上に、何が積み上がるのかは誰にもわからないが、価値観も常識も変容する中で、これだけは離してはいけないものがあるはずだと思う。
個々の人間の中で、それを忘れることはないだろうとは、信じている。