乳母車の中の天使たち

最近、妙に、すれ違う乳母車の中の赤ちゃんが、気になって見てしまう。
可愛くて、立ち止まって見てしまう時がある。
時々、赤ちゃんではなくワンちゃんが、乳母車に乗ってる場合も多くなった。
素敵なママが押すベビーカーが、またすごぶるグットで、びっくりする。
私達の若い頃から比べたら、同じものとは思えないほどファッショナブルで、機能的である。
昔は、覗き込まなければ赤ちゃんの顔や姿を見ることはできなかったが、リクライニングで、寝させたり座らせたりと自由自在。
タオルでぐるぐる巻きした赤ちゃんはいなくなった。
ベビー用品も、色々進化して変わっていったが、赤ちゃんも変容した。
「あなたは何歳?」
と聞きたくなるほど、大人びている。
知らない人を見ただけで、「ギャォー」と泣いていたが、今は赤ちゃんの方から、笑いかけてきたり、知らない人にも手を振るので、思わずこちらも応えてしまう。
そして、将来は、美人とイケメン間違いなしみたいに可愛い!のである。
本来、赤ちゃんは 、ほぼブサイク。
言いようがなくて、
「元気そうな赤ちゃんね!」
と褒めたものである。
着せるベビー服が可愛かったりするからと言う人もいるが、私は、確実に人間も進化していってるように思える。
生物は環境によって変容していく理論からすれば、赤ちゃん中心の暮らしになった事も、原因の一つかもしれない。
いつも清潔で、今時は「鼻たれ」はいない。
朝からパパやママとの会話があり、言語野が発達する。
何処にでも一緒に行くので、デビューが早い。
と言う環境の中で育てば、進化するのである。
現在の赤ちゃんが、赤ちゃんを産む未来には、
ロボットが一緒に暮らすファミリーになるかも知れない。
そんな時代を見れない事は残念ではあるが、
天使みたいな赤ちゃんの笑顔に、癒されている事は確かである。