石垣島から年賀状

パパイアを取りにおいでというので、

三日の日に知り合いの畑に行った。

おじいはパパイアの木に登り、実をなげる。

おばあは木の下で受ける。

とっては投げ、とっては投げ、

おばあは、一つも落とさない。

リウマチのおばあの指は、曲がって小さい。

おじいとおばあとパパイアは、

何かでつながっているのだ。

お年玉!いっぱいもらって、最高のお正月。

石垣島に住む妹からの年賀状に、
何故か、涙が流れた。
40年の月日を超えて、彼女はすっかり、石垣島の島民となった。
そして、青い空と、青い海の世界で、詩人になった。