病気を受け入れる時

自律神経がパニックになるほどの、温度差に、
神経も肉体もおかしくなる。
天気予報どおりに行動すると、とんでもないことになるので、一枚多めに着て外出する。
著名人の病気や死亡が、本人のブログなどで、
テレビより先に拡散するので、昔の様に後になってから、
「そうだったんやー」
ではないので、生々しく、衝撃である。
有名税とはいえ、生死に関わることも、
「皆様の応援ありがとうございます」
「良い試練です。頑張ります!」
と、私なら、そんな冷静にはいえないだろう。
朝、起きると、足もとはふらつき、目は焦点が合わず霞んでいる。
「老化ですよ」と言われても、不安になり、落ち込んで行く。
そうなると、次は心療内科に駆け込み、
目眩がする、震えがくる、ドキドキする、不眠ですと、訴えると、
「軽い安定剤を出しましょう」
と、処方される。
一時的には、よく効いて落ち着くが、しばらくすると、同じ症状が現れる。
「どうあれ、年相応に動脈硬化でもあれば、
神経だけの問題ではないので、循環器系の検査をしてみたら」
と言われて、心電図に血液検査と進んで行く。
病気探しの旅が始まるのである。
お金がないとか、人間関係の悩みとか、幸せな暮らし方など吹き飛んで、
「今、元気!」が一番になる。
どこか頭の片隅にあるが、病気に遭遇するまで、見えてはこない。
齢とともに衰えて行く現実を、受け止めることは非常に難しい。
若い人が、大病に向き合い、受け止めるのは、なおさら困難である。
病気だけは、頭で考えても努力してもどうにもならず、進歩した医療と医者に委ねるしかない。
そうなった時に、強いメンタルが試されるのである。