出会ったり、別れたり

とにかく、離婚している人が多い。
一昔前は、肩身がせまい思いだった様である。
特に、大企業の管理職ともなれば、出世に関わるので、絶対タブーである。
しかし、最近は、自分の自己紹介や、プロフィールに、堂々と、
バツ一でーす、バツニでーす」
と、自ら開示される。
確かに、悪いことでもないし、自由である。
社会や他人が、勝手に評価したり、それによって、人格まで疑う事はやめてほしい。
離婚して傷つかない人はいないだろうが、
本人より周りの方が、
「独身になったん!羨ましい!」
など、言われたら、
なんだか、力が湧いてきて、
「この失敗を糧にして、第二の人生頑張るぞ」
と、なる様だ。
元々、男性は女性に弱く、積極的にモーションをかけられると、断りきれず結婚に至る。
女性は、お金に弱く、経済力のある人に出会うと、それ以外の条件が薄れてゆく。
だから、結婚してから相手が見え出し、今更性格の不一致もおかしいのだが、離婚に至る。
最近は、若い人だけではなく、高齢者も再婚する人が多いと聞いている。
一生一回しか無いので、結婚、離婚を繰り返すのは、結構、「改めまして」感があり、その度にワクワク、ドキドキで楽しいと思う。
若い人達は、子供が何人いようと、あまり気にする事なく、相手が受け入れてくれればオーケーである。
高齢者は、子供は独立しているが、結婚となると、相続が関わってくるので、大反対される。
大人の二人が、恋愛ゲーム、愛の追求をするのは賛成であるが、何故にめんどくさい結婚を繰り返すのかが、理解できないではいた。
経験者の女性たちに聞くと、
「そりゃ、結婚した方が得やん!」
世界の中で遅れている日本は、まだまだ、シングルは認められず、結婚した方が得な制度になっているので、致し方がないらしい。
女性が得をする結婚は、男性が損をすると言う理屈になるはずだが、残念ながら、世の男性は、やはり女性に弱くて、寂しくて、ぬくもりに依存する傾向が強い。
棺桶に片足突っ込んだ様なお爺さんが、札ビラ切って、若い女性に目がくらむので、
「後妻業」みたいな、ドラマが起こるのだろう。
未来においては、理想の妻ロボットが、店頭に並ぶ日が来るのだろうか?
アマゾンが配達して来るのだろうか?
そんな事になるくらいなら、生々しい夫婦の駆け引きのなかで、喜んだり、悲しんだりして、学んで行く方が良いかもしれない。
どうあれ、相手は人間で、成長し合わなければならないのである。