悲しみは美しい

どんなに悲しくても、恨みはしない。
悲しみと恨みは連結しないのである。
最後の仕上げは、この世に恨みを残さないことと、誓うから。
「ああ、良かった!」
悲しみを与えた人は、傷つけた人は安堵する。
忘れてくれるんだ!チクチクと痛んでいた、胸に刺さった小骨が取れる、
安心するなかれ。
傷つき、悲しんだ人は、しっかりと記憶の中に、真実を刻み、魂に記述する。
この世では、罪にもならず、暴露もされず、
素通りしても、貴方のカルテからは消されはしない。
何故なら、起こった事実は記載されねばならないと、天が決めている。
一人一人の人生の証は、詳細に報告されねばならないのである。
人にしたこと、されたこと、
「天が見てるわ」
と、誰かが言った言い伝えを、誰も忘れてはいないのである。
「だから、恨まなくていいのよ」
悲しみに罪はない。
悲しみは、いつの日か喜びに変わり、最後には
感謝に変えていける法則がある。
だから、悔しいことがあっても、いっぱい泣いて、思い切り悲しんでほしい。
「流した涙が、美しい」
と、褒めてくれる人がいる。
だから、最期まで、人を恨まないでね。