年寄りの空元気

ある番組で、円広志さんがゲストに出て、周りの若いタレントさんから、「爺いあつかい」されていた。
本人は、真顔で、
「えーっ!俺の事?65歳ってそんな風に見られてんのん!」
と、びっくり。
当たり前やん!若い人から見たら、爺い婆あです。
人口の三分の一を占める高齢者に対して、企業や行政は、あからさまには言わず、
「まだまだ、お元気で、100歳寿命!」
と、乗せまくるだけである。
私も、元生徒さんたちとたまにあった時、
「何か、まだ自分にできる事考えてる」
と言うと、
「今から、まだ何かされるんですか?」
と、あきらかに呆れている。
お元気そうですねー
お若いですねー
お偉いですねー
と言われたら、世の中ではかなりの歳であると、認識せねばならない。
シミ取りレーザー、シワ取りヒヤルロンサン注射、お金を出せば綺麗になるが、どこまでいってもまがいもの。
脳につける薬はないし、骨を強くする薬はない。
青汁もグルコサミンも、奇跡は起こさないのである。
よほどの人でない限り、老化は進む。
確かに時代も変わり、医学も進んだが、人間の本質は変わらない。
婆さんが数人よって、まるでJKのごとく、
「誰か、麻雀教室か料理教室かなんかカルチャー教室開いてよ!」
と言うので、本気にして用意万端すると、今日は体調悪いとかなんとかで、続かないことが多い。
しないよりはしたほうが良いが、若い時とは確実に違う事を認識して、調子のいいことは言わんことです。
若い人達から見れば、高齢者枠には違いない。
元気ぶっても、歳は歳。
脳のブレーキが効かなくて、ついつい喋りすぎ、出過ぎは嫌われる。
張り切りすぎて、血圧上がって、脳血管障害になったら、もともこもないのです。
静かに、余生を送りましょう。