現金主義

世界の中で、キャッシュレス時代が到来しているが、日本はかなり遅れている。
随分前に、テレビで、ホリエモンさんが、
スマホ一つで、現金もカードも持たず」
と言われていたのを聞いて、
「なるほどな!」
最先端の若者はこうなんだと感心した。
現代の若者の情報網は、すごい。
私たちの時代と違って、パソコン、スマホなどが手元にあり、今でしょ!すぐでしょ!化されて、一瞬で全てがわかる。
だから、みんな、若者は賢いのである。
会議などがあっても、高齢の役員が、訳の分からん言語を使っても、通訳代わりにスマホを使う。
こちらも、チンプンカンプンの若者言葉にとまどっても、調べりゃわかるのである。
本当に便利なツールであるが、若者と高齢者とではどこが違うか?
高齢者には経験と実践の歴史がある。
だから、調べたものを丸呑みしないし、依存はしないのである。
思い込みといえば思い込み、頑固といえば頑固ではあるが、まことしなやかに発信していることが、正しいかどうかの見識は高い。
国を挙げてのキャッシュレス推進も、簡単にいえば、税務署の仕事を助けるだけの話かも。
今まで、現金強し!の世の中で、タンス貯金や壺貯金、姿の見えない現金を、昔の人達は後生大事に隠しているのである。
だから、「おじいちゃんお小遣い」といえば、どこでもドアで、孫たちは大喜び。
死ぬまで、見えてこないし、死んでからも闇から闇へ、現金は水面下を流れて行く。
借金だらけの日本国ではあるが、政府は、どこかに現金は埋蔵されていることを知っている。
敗戦国から、莫大な借金をして高度成長を遂げて、世界に返済をできる国も珍しい。
100年も経ってはいない間に、日本の円は世界で通用する。
そして、その当時の人達が、今も存在しているのである。
現金を抱きしめて、離しはしない。