相談窓口で相談できる?

「過払金は、アディーレに」
こんなCMが出てから、随分立つ。
なんと、弁護士事務所がテレビで広告するかと、びっくりもしたが、借金した人にお金が返ってくる法律があったとは、二度びっくり。

消費者金融のローン返済は、返せど返せど金利が高くて、終わりがなく困っている人が多くいるという。
そんな人達には朗報であり、アディーレに駆け込んだのだろうか?

世の中には、お金、人間関係、仕事、虐待、差別、そしていじめなどで、誰にも言えず、苦しんでいる人達がいる。
「もう少し、早く来てくれたら助けれたのに」
と、残念な結果になる。

「困窮者の相談窓口」は、市役所や福祉事業所や警察など、至る所にあるが、私が困っている本人ならば、きっと行かない。

それは何故なのか?
ただの素人みたいなおっちゃんやおばちゃんが窓口に座り、カウンター越しに、まるで調書を取られるように記述しながら、
「ふむふむ、それで?」
と、他人事のように聞かれるだけで、解決まで行かないからである。

街の公的機関や、公衆トイレにまで、相談窓口の連絡先が書かれてはいるが、
「助けてもらえるのだろうか?」
「教えてもらえるのだろうか?」
そして、
「優しい対応をしてくれるのだろうか?」
今の日本では、疑問である。

どんな小さなことでも、相談窓口に行く前に、
気軽に相談できる場所があれば、嬉しい。
温かなコーヒーを飲みながら、
「聞きたい事がわからない」
話から始めれる人達と、出会える場所があれば、重い肩の荷がおろせる。

福祉の世界も、少しは気の利いたキャッチコピーがあれば、変わるかも知れない。