時代の境界線

まだ、足元に寒さは残っているが、すっかり日差しは春になった。

季節の移り変わりは、行きつ戻りつでゆっくりであるが、何故か、一週間は早い!
瞬き一瞬で、土曜日がやって来る。
まさか、私だけがスピードが速いわけはないだろうが、12時間X7日の様に感じる。

友人たちとウダウダ言ってる間に、時間が過ぎて、何も出来ていないことに焦り出している。
今年は、積み上げてきたものを整理して、形あるものに残したいと決意した思いも希薄になってしまった。

思いついた瞬間に動き出していた私は、一体どこに行ってしまったのか?
しまい過ぎた資料を引っ張り出すのさえ、億劫である。

「こんな私が、何を残すのか?」
ネガティブな私が顔を出す。
「残したとて、ゴミになるだけ!」
残念ながら、みんなが喜ぶ資産はなし。

残された貴重な時間を、有意義に使いたい。
キャッシュレスはいいがタイムレスにはなりたくない。

凹んだタイヤに空気を入れて、時代の境界線を、襟を正して突破せねばならないのである。
まだ、誰かに手を引かれて行くには早い気がする。