還暦からのスタート

「これからは、美味しいもん食べて、行きたいとこへ行って、のんびりさせてもらうわ」

還暦を越えて、ほぼ人生の大半を終えた人たちの言葉である。

というのは、昔の年寄りの言葉である。

今の60代は、赤いチャンチャンコどころか、真っ赤なドレスに身を包み、50代のまんまである。

独身であれば、まだまだ枯れてはいないし、益々拍車がかかる。
夫婦二人なら、もう卒婚。
それぞれが、リセットして、個人の夢と希望に向かって、いざ行かん!

エステやファッションが援護射撃はしてくれるが、それだけではなく、内からキラキラと輝いている高齢者は山ほどいる。

ひょっとして、若い時より綺麗になったと、
本人には言い難いが、歳を聞いてびっくりするのである。

生涯学習」を福祉センターに通って学び、
次なるステージで、まだ勉強する人もいる。

昔から、手先が器用なアイデアマンが、家族ではなく、一般の人たちにも提供したいと、教室を開いて起業家になった人もいる。

今からが、人助け!と、ボランティア団体に所属して、宮沢賢治並みに東に西に走り回っている人もいる。

「生産性のない年寄り」になりたいとは、誰も思われたくないのです。
どうあれ、半世紀を越えて、地球の子供を育て、会社の担い手となって働き続け、困難を越えてきたのです。

還暦になったら、感謝状か、金一封が欲しいくらいです、(笑)

退位される天皇陛下ご夫妻には、足元にも及びませんが、下々なりには、へこたれず頑張って、生き抜いてきたのです。

「どんな人生であっても、最期まで生きることを諦めません」
と、天と交わした約束は、決して忘れてはいないのです。