今宵、未来と遭遇する

降る雨が、平成の悲しみを、浄化して行く。
輝かしい新元号、令和の時代に遭遇する。

喪に服さない式典である喜びに、生きて出会える奇跡が、なお感動を呼ぶ。

幸せと不幸せが混在した平成も、間も無く幕を閉じる。
短かきもあり、長かった30年を振り返れば、
私の人生の中で、最も、重要度の高い期間であった。

引き継がれてきた伝統の歴史の中に、日本人として生まれてきた事を実感し、月に導かれて、その瞬間を越えて行く。

今宵、卓袱の闇の中を走り抜いた泥を払い、
静かなる祈りの中で、聖なる令和を迎えたい。