老後のセルフプラン(自己作成)

老後真っ只中の後期高齢者の老後の話である。

「旦那が先に死んで、一人になったら、住んでる家を売って、そのお金で、有料老人ホームでも買って、最後はそこで見てもらうつもり」
という計画らしい。

持ち家を5000万円で売ると、2000万円位は納税がかかり、3000万前後で有料老人ホームに入所。

で、入ってから、月々にかかる費用が通常20万円、介護が必要ならこれに加算金がつく。
遺族年金は、1ヶ月15万円で、やりくりできず、貯金を取り崩して行く。

「えーっ!そんなかかるの?長生きしたら、貯金なんか足らんわ!他に方法ないの?」
と聞く。

介護度が4、5で寝たきりに近ければ、普通の介護施設に入所出来るし、遺族年金で賄えるし、持ち家は子供達に明渡せる。
ただし、交通の便が良いところは、200人から300人待ち。待ってるうちに死んじゃうかもと答える。

「そんなん待ってられへんわ。一番早くて、安くつくのは、どこなん?」

はい、そのまま自宅で過ごすのが、家は売らず資産として残り、子供達に相続すれば、税金も安上がり。

訪問ドクター月二回診察に。
訪問看護週1回40分来てもらい、体調チェック。
訪問ヘルパー週3日1時間半を1日3回来てもらい食事、排泄、入浴介助。
のプランを組めれば、お昼間はオーケーかな?

介護保険で9割見てくれるので、お金は1割出すだけですむ。

「でも、夜は朝まで、一人ぼっち。嫁いだ娘さんや、息子の嫁が、交代で寝泊まりしてくれれば安心だけど、どうかしら?」

そこから先は誰も質問しては来ず。
もはや、老後の人が、目の前に迫り来る介護が必要となる老後のプランは、誰も一人では決められないのである。

その時が来たら、どなたかに委ねるしか道はないのである。
それが嫌なら、元気なうちに決断して、セルフプランを立てるしかないのである。