お骨流し

大したことではないが、自分の骨の始末を、考えている。
これだけは、他人様にお願いするので、決めておかなくてはならない。

10年ほど前は、まだピンと来ていなかったし、現実離れした妄想もあった。
妹が、石垣島にすんでいるので、あの美しい碧い海に蒔いてもらいたいなど、厚かましい事を願っていた。

いつ、どうなってもおかしくない歳になって来たら、たかが、私の骨など、カルシュームの塊であるが、ゴミに出すわけには行かない。

嫁いだ家系のお墓は、とある場所に立派なお墓が並んでいる。
別居暮らしが長かったので、死んでから、ちゃっかりお墓だけ一緒にしてはないのである。

先祖代々、全て、一族の者達が集合しているので、
「このお墓の夫婦は、生きてる時は別居で、死んでからは一緒のお墓に入ったはるんよ!
ハッハッハッ・・・」
と、指さされて笑われるのも嫌である。

最近は、樹木葬やら、宇宙に飛ばしたりとか、
ユニークな発想もあるが、大層なこともしたくない。

「芦屋川にほったら、その内、芦屋の海にたどり着くん違う?」
と、息子に言われて、変に納得。
どうあれ、この人に頼むしかないので、文句は言えない。