天から見れば、これくらいの厳しさは当たり前。
「何言っとんのや」と、声が聞こえる。
この歳になって、女だてらに、ジャングルを四駆で走り抜けるみたいな醍醐味である。
草むらには、ライオンやハゲタカが潜んでいる。
苦しさだけは、年齢を問わずにやって来る。
頭フラフラ、胃はキリキリしようが、坊主めくりのような人生は、前に進まなければ終わりがない。
悲しみの回収は、どこまでも続くのである。
背負った難問を、私のテーブルに積み上げる人達が溢れている。
先進国日本の中で、張り巡らした包囲網から、はみ出した一人ぼっちの高齢者が、悲劇のドラマを作り出す。
乱れた呼吸を整えて、
「苦しさも辛さも我慢はできるけど、寂しさが耐えられない」
と、呟くのである。
まもなく、目の前に、こんな人達が列を作る日が来る。