「爽やかな朝」は、まだ来ない

前に出た四月の朝が、

春を隠して、靄の中、

 

冬の間に、

溜め込んだストレスが、

春には、

エネルギーとなって、放出する。

 

いい加減な、

独りよがりの妄想は、打ち砕かれて、

健康も、損なわれたまま、

冷たさが、居座っている。

 

もはや終わりのない、

「ババ抜き」ゲームの様に、

コロナ感染は、増幅してゆく。

 

積み残した残骸を、

残したままに、走り出す。

混乱するセントラルステーション、

大切な人を、見失う。

 

「そのつもり」だった約束が、

引きずられる様に、

切り離されてゆく、

 

「誓約、契約、条約」は、

破るために、あるかの如く、

人間が、撒き散らす。

 

理性も知性も、

踏み倒してゆく戦車の下で、

子供たちの泣き声がする。

 

「爽やかな朝」は、まだ来ない。