春の嵐など、到底来そうもない冬山の冷たさを感じながら、高速道路の流れの中に車を走らせていた。 時代を超えても変わらぬ静謐な山の風景は、揺れ動く心を整えてくれる。 少し日が落ちた頃、車窓の中にぼんやりと霞がかかった様な月が現れた。 おぼろ月夜。…
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