神の戸の虹の架け橋

スーパー台風10号直前に、

神戸市の空を、パステルカラーの虹が、

包み込むように現れた。

 

神の戸に、虹の架け橋。

幻想的な光景である。

涙を堪えて、一人一人が、

一生懸命、苦難を乗り越えている姿に、

神様からのプレゼントだと、思いたい。

 

以前から、神戸市は、字の如く、

神に通じるとびらだと、勝手に思っていた。

南には、港神戸があり、

北には、六甲山系の緑の山並み。

 

ノスタルジックでロマンティックな街は、

学生時代から、思い出が詰まっている。

阪神大震災の災害に見舞われ、

影も形も失くすほど、崩壊した街である。

 

あれから、

変わらぬ風景は取り戻したが、

経済的な打撃により、企業は散財し、

繁栄は遅れてしまった現在でもある。

 

しかし、

犠牲になられた方々の願いによって、

命は引き継がれ、平和な街を取り戻した。

地獄の中を、生き抜いた人々の精神は、

次なるステージに昇り、

虹の架け橋を、希望へと向かったのである。

 

美しい虹の映像を見て、

「まだ、行けるかもしれない!」

と、勇気をもらえた一瞬でした。