コロナ期の、二度目の夏、
その内、ウイルスも収まるだろうとの、
楽観的な予測は、大きく外れて、
ますます、感染力は増大、
もはや、手の打ちようもない状態である。
最初は、
言葉遊びのような三密から始まり、
あっという間に感染は世界中を、
制覇した。
人口が急激に減少するほど、
命を奪われたのである。
進歩し続ける科学や医療、
IT企業に、宇宙工学、
止まる事を知らなかった経済も、
実態のない仮想通貨が、乱気流を繰り返す。
目視確認すらできないウイルスに、
人類は、翻弄され、なす術がない。
海が汚れるほどに、廃棄され続けてきた、
食料品や使い捨てられた数々の日用品。
工場が止まり、
会社が停止、
車も列車も飛行機も、行き先を見失う。
湯水の如く溢れていたものが、
無くなる恐怖を味わった。
思い込みと固定観念を揺るがす出来事に、
人々は、呆然と立ち尽くしている。
「神の怒りだ!」
と叫ぶ人たちもいるが、
神様は人間を、決して苦しめはしない。
この世で起こる全ての災難は、
人間の愚かさから始まっている事を、
心に留めねばならない。
人災だと受け止めることができれば、
静かに終結する日が、やって来るのだろう。