心の断捨離

 

夏の日差しが残る中を、

爽やかな秋の風が、

心地良く、吹いている。

 

クローゼットから、取り出した、

ワイン色のカーディガン。

秋一番のファッションで、外出したら、

騙し打ちの様な、暑さ!

 

 

早とちりと、希望的推測で、

この手のことは、しょっちゅうある。

 

今日は、楽しい一日になる!

と、思いきや、失態だらけ、

今日の試験は、合格点!

と思いきや、ヤマカン外れて落第点、

今日の会議は、スムーズにいく!

と、思いきや、提案とおらず、夜中まで、

 

そう言えば、

人生、的外れの連続で、

反省、修正の繰り返しである。

 

他人からは、

能天気で、大胆不敵に見えるらしいが、

本人は、失敗をする度に、

忘れる事なく、尾を引きながら、

背中に背負って行くタイプであった。

 

最近は、

歳のせいか、「物忘れ」が酷くなり、

落ち込みも大きいが、

忘れるのも早いのである。

 

お陰様で、

背中に背負うどころか、

身軽になって、「心の断捨離」

 

重い荷物は、そろそろ降ろして、

誰かに寄り添い、委ねる日が来る。

哀しみも、苦しみも、しんどさも、

誰かに託す、お任せコースに、

なってゆく。