心が荒んだら

荒んでゆく気持ちを、

止められず、嘆いている。

 

玉置浩二の「あなた」を聴くと、

あの囁く様な歌声に、

優しさが、戻ってくる。

 

少し、軽めの珈琲が、

とんがった脳の細胞を、

マイルドに、変えてゆく。

 

静謐な時間の中で、

私を傷つけた憎悪が、

青い空へ、光となって消えてゆく。

 

あぶくの様に噴き出る、

悲しみを抱きしめて、

忘れかけた過去へと、元返してゆく。

 

追い続けて来た、人への想い、

失われてゆく、人の温もり、

探し続けてきた、愛の形、

 

求めるものではなく、

与えるものであると言う解釈に、

切り替えてゆく作業、

不器用な私は、心が荒んでゆく。

 

そして、

徳永英明の「最後の言い訳」を聴くと、

あの語りかける様な歌声に、

遠くにいた私が、戻ってくるのである。