桜色のレースのブラウス、
一年ぶりに袖を通して、
スプリングコートを、羽織り、
颯爽と、お出かけ!
「綾瀬はるかさん」の様には、
行く訳がない。
「いっちょらい」の格好したのに、
お出迎えは、「スポーツカー」ならぬ、
「車椅子」である。
長く続いた、自粛生活、
「たまには、太陽の光を浴びて!」
と、誘われた。
こんな日は、
「乗りたくない!」と、
心が抗う。
一度、貴方が乗ってみたら?
と、腹も立つ。
ちょこんと座って、
見たい景色も、止められず、
ガタガタ道で、お尻が痛い!
小さな子供が、
立ち止まり、不思議な顔して見つめてる。
色々あっての、この姿、
誰にも、文句は言えないし、
昔は、元気だったよ!と、
自慢話も、嘘みたい。
車椅子に座った私を、
差別する私が、座ってる。
少し、「ふくれっつらの心」に、
小さな鳥の鳴き声が、
車椅子を、
押してくれる人の優しさが、
伝わってくる。