お料理は官能の世界

お昼過ぎになって、

重かった心が、軽くなった。

 

固まっていた頭を、

ほぐす為に、

キッチンに立った。

 

昔、

知り合いの奥さんが、

「目玉焼き位は作れるのん?」

と、からかわれた事があった。

 

お料理と私は、

どうも、マッチしないらしく、

否定もせず、笑ってすました。

 

昔から、

食べるのも好きだが、

それ以上に、調理するのが、

大好きで、

趣味と言っても過言ではない。

 

キッチンに立って、

並んだ材料と、睨めっこ!

たちまち、

全ての献立が、画像で現れる。

 

しばし、

お料理の官能の世界、

頭と手と心が、同時に動きだす。

 

雑念は、すっかり消えて、

美味しさ、見栄え、清潔感、

全部揃って、完璧ー!

 

たった一つ、残念なのは、

食べてもらえる人が、

いない事だけである。