幻の赤とんぼ

外出時、

真夏の暑さの中で、

「赤とんぼ」が、飛んでいた。

 

一昔前なら、

「もうすぐ、秋」を、

連想して、一瞬の清浄感、

心に、爽やかな風が吹く。

 

そんな気持ちも、

焼けた車内で、汗が吹き出し

「幻の赤とんぼ」も、

姿を消した。

 

土用の丑」の日に、

うなぎを食べて、夏バテ防止、

暦の上では、8月7日に、

立秋」が、やって来る。

 

「秋」と言う季語を、

見るにつけ、

今年の秋が、待ち遠しい。

自然は、必ず、

約束通りに、移り変わってゆく。

 

体温を越えるほどの、

熱風の中、

「コロナ、熱中症、サル痘」

の、高熱の恐怖に、晒され、

「豪雨、洪水、火山噴火」

の、自然災害に、見舞われて、

 

国も、個人も、

経済破綻寸前の中、

ミサイルや戦闘機が

飛び交うスピードに、恐れ慄く。

 

民主国家の、

「石橋を叩いて渡る」

日本の政府の、やり方に、

賛否両論はある。

 

だからと言って、

国民を無視した様な、

専制国家も、軍事国家も、

人間の尊厳など、度外視である。

 

「どうなってんのん!」

「困ってるんよ!」

と、生きて、

文句を言える事が、

「幸せな国」と、言えるのである。