明け方の「痩せた月」

明け方の、

薄目を開けた様な、

「痩せた月」

赤らんだ雲の隙間に、見え隠れ。

 

冬の木枯らしは、

冷たいけれど、

ウイルスまでも、吹き飛ばし、

浄化された、美味しい空気。

 

胸いっぱい吸い込んで、

「健康な臓器」が動き出す。

崩れかけた精神を、

フィジカルが、バランスを取っている。

 

たまには、

不具合は起こるけど、

古くなったテレビの様に、

「パンパン」叩けば、

目覚めてくれる。

 

電気製品の寿命も、

30年使えば、取り替える、

しかし、人間は、

80年近くの、時を経て、

多少、デザインも見てくれも、

悪くはなるが、機能は保持できる。

 

今更ながら、

人間も、物も、

大切に扱えば、「一生もの」

其々に、

目的を、達成できて、

「なんぼのもん」である。

 

その時代を、

走り抜いた成果は、評価され、

最新式の、化学でさえ、

過去があって、今がある。

全ては、

繋がって、歴史は造られている。