桜の花ならぬ、
花粉が、舞い散る季節である。
「人間アレルギー」は、
多少なりとも、
無きにしも非ずであったが、
「花粉症」は、
ここ数年前から、酷くなった。
ありがたくない事に、
歳を取ると、
「病気のデパート」の様に、
持病が、増えていく。
医者に行くと、
これ見よがしに、
薬の処方箋が、出されて、
「もう、いらんわ!」とも言えず、
家には、
「薬が売るほど」溜まってゆく。
もはや、
「外からの代物」で、
はげ落ちたタイルが、
新品になる訳はないが、
「気持ち」
安心剤みたいな物である。
同じ、高齢者でも、
容姿も、内臓も、
嘘みたいに、格差がある。
見るからに、
「若見え」の人達は、
日々の「努力」を、惜しまない。
健康食にサプリメント、
美容クリニックで、栄養注入、
ジムにも、ヨガにも、
弛まぬ、訓練。
昔から、
「努力してなんぼ」の、
嫌いな私、
「自然の法則」には、
抗わずの70数年、
無理を承知で、
「肉体」を、酷使して、
大切にしてこなかった、
「ツケ」が、
今頃になって、来ているのである。
「後悔先に立たず」と、
思いながらも、
「反省」もしない私には、
「つける薬」も、無いのである。