2019年を迎える

数々の悲しみと喜びの2018年を抱きしめて、間も無く2019年を迎えようとしています。
「一年、あっという間やったね」
と言う人たちが多くいる。
24時間 365日、数字的には何一つ変わってはいないが、その人にとっての過ごし方次第だと思う。
計画や目的を持っていた人達からすれば、試行錯誤を繰り返し、積み上げて勝ち得た勝利であれば、長い道のりの一年だったかもしれない。
当たり年かと思われるほど、人生の中で苦しい出来事が重なって来た人達には、長い暗闇を歩き続けた一年だったかもしれない。
自分の近しい大切な人を亡くした人達にとっては、以前の喜びなど吹き飛んでしまう位の、悲しい一年だったかもしれない。
幸福は遠くに置かれ、不幸は常に安定しているこの世ではあるが、いつも通りに12月が来ると、やり終えた安堵感の中で、次なる未来を感じる事がある。
かすかに聞こえて来るジングルベルの曲、
「明けましておめでとう!」と飛び交う言葉。
クリスマスやお正月が、必ず来る事で、流した涙が、冷たい風の中で舞い散る雪に変わり、明日が、今年一番の優しい夜になる。
哀しみも切なさもリセットして、新しい年を誰かと一緒に迎える事ができたなら、喜びの年だったと言えるのである。