未亡人

寂しげで、儚げなイメージの未亡人。
残念ながら、男性の場合は、
「やもめ暮らしに蛆が湧く」
と、イメージは悪い。
女性の平均寿命が長いので、日本にはどれほどの未亡人がいるのか?
私も含めて、友人の半分は未亡人である。
同じ立場でも、専業主婦と仕事を持っている主婦とでは、随分差がある。
嫁になってから、主人に守られてきた主婦は、未亡人になっても遺族年金が死ぬまで受給が継続する。
ある意味、不労所得者である。
しかし、結婚してからも、夫婦で共稼ぎしてきた場合は、年金額の多い方を選ぶので、主人とは限らない。
経済的にも精神的にも自立しているので、暮らし自体は、さほど変化はない。
自分がリタイヤするまで、仕事は継続である。
最近は、100歳寿命になったので、
「大往生」が多く、ここまで生きれたからまあいい方と観念するので、最近の未亡人は、寂しげでも、儚げでも無い。
お葬式が終われば、さっさと、手続きに取り掛かれるほど元気である。
世の中、キャッシュレス時代になり、買い物も乗り物も、スマホでピッ!
「ちょっと待ってね。小銭出すわ」
の場面は高齢者の姿。
そんな時代ではあるが、国からの保障を受けようとすると、どれだけの証明と書類作成が必要となる。
これだけは、ピッ!とはならないらしい。
スマホを使えば使うほど、個人情報に登録され、貴方が今日どこで何を買ったか、どんな体調かまで分かってしまう世の中がいずれ来ることになる。
未亡人、寡婦という言葉も、死語になることは確かである。