老後貧困

生活保護、受けれますか?困ってます。」
最近、後期高齢者に近い女性達が相談に来る。
全くもって、姿からは想像できない人である。
御主人が早くに亡くなり、莫大な遺産を受け継がれて、未亡人とはいえ、悠々自適の生活。
不幸があっても、羨ましい限りの境遇の人達と
お見受けしていたが?
まず、御主人が手広く事業をされていて、現金商売だったので、年金をきちんと掛けておられず、まあ死ぬまで不自由はないくらいの現金を残すから安心との事。
受け取った本人も、これだけあれば、少しは子供に渡せるだろうと、のんびりと計画も立てずの何十年。
気がつけば、あっという間に高齢者になっていて、同時に預金通帳がすっからかん。
やりたい放題して来たので、顔には苦労のあとはみられない。
夫没後、なおも守られて、好き放題の人生より先にお金がなくなっちゃった!
次は国に守ってほしいは、ちと厚かましい。
しかし、働く職場もなく、高齢で足腰痛み、
お金がないでは餓死。
決して、そんな人を見捨てはしない日本の制度。
「条件が揃えば助けてくれますよ。市役所に相談に行って下さい 」
とアドバイスすると、ホッとされて帰られる。
何歳になっても、できることがあれば死ぬまで働き、棺桶にぴょんと飛び込みたい私は、まだ、生活保護を考えてはいない。