お手本にはなれない

「年取るのが怖くなくなりました」
私を見て、時々若い人が言ってくれる。
そう思ってもらえるのは嬉しいが、私のような人生では後悔します。
少々、頭の中は夢見る夢子で、好き勝手やってるので、自由人に見えるのだろう。
「努力と我慢でここまで来ました」
と言えば、一瞬で見方は変わるだろう。
世の中そんなに甘くない、ちょっと顔を出せば、モグラ叩きにあうし、見えないパワハラ、セクハラが横行する。
なまじ主婦で治らず、社会に片足突っ込んで、仕事をしていたからか、妬みと嫉妬を受けていた。
昔も、そこそこの金持ちか、大企業のエリートと結婚して、子供には成功した旦那と同じ道を行かせるための教育ママになり、二代にわたって家系は安泰コースが、今と変わらず主流であった。
そんな人生を貫いた女性には、
「素晴らしい老後ですね!」
と絶賛する。
私への「怖くない」は、意味深である。
大して運も強くもなく、恵まれ感もないけれど、何事にも諦めず、考え方次第では、年取っても楽しそうバージョンに見えるのかも。
まあ、「貴女を見ていると、年取るのが怖くなりました」と、言われるよりは良いかも。
私が歳を取ってもへこたれず、楽しく生きてる事が、若い人達の小さな支えになると信じてるのは確かである。