老化で失ったもの

まず、

どこを探してもウエストがないのです。

オードリー・ヘップパーンの

ローマの休日」の映画に憧れて、

エストがちぎれるくらい絞り込んだ、

学生時代。

あの細かったウエストは、

運動不足の肉に埋もれて、無くなりました。

 

次に、

黒い髪の毛がないのです。

肩に垂らした黒髪を、

かき上げる事さえできず、

猛スピードで白髪が増殖中。

一時、流行った白髪の美魔女には、

土台、無理な話です。

 

最悪は、

気前よく使いすぎて、貯金がないのです。

あてにしていた年金は雀の涙。

食ってチョン。

男並みに稼げるキャリアウーマンなど、

一握りの日本社会。

 

そして最後に、

失ったものは、「恋心」

元々若い頃から、希薄ではあったが、

女の一生これで良いのかと猛省し、

心入れ替えて、女らしく生きると、

思った時には、既に古希を超えとりました。

 

どんなに老化が進んでも、

決して失ってはいけないものがある。

生きてきた証と、私の誇り。

しっかりと握りしめて、残生を

生きていきたい。