ほら見たことか!やっぱりね!

子供が生まれた時、喜びと同時に私はこの子には、決してほら見たことかとかやっぱりね!という言葉は言わないでおこうと、なぜか心に誓った。未だその約束は破られてはいない。幼い時から、父親や親戚の大人たちの会話の中に、その様な会話がなされていたし、社会の中でも良く聞かされた言葉であった。何かが起こると一方的に批判され、その人に色がつけられていくことに憤りと理不尽を感じていたので、私は小さい時から、そんな会話の中に「そうなんかなー?」と切り込んでしまう習性がありました。10人中9人が黒と言えばその人は二度と白にはなれない気がして、悲しくて、でも言い返すほどの私には力もなかったので、呟くしかなかったのである。同じ失敗をする人間はアホやと言われて、努力はするが致し方のない時もあり、人間は愚かなので、私は失敗を何度もして来た。またか!と間髪入れずいうのは、貴方はその人を最初から信じて無く、失敗を待ってたのと思ってしまう。なぜか身内から湧き上がることが多いので、ますます本人は追い詰められていく。元を正せば同じ血が流れているので認めざるを得ない事を否定しているのかも知れない。私は多くの失敗を繰り返して来てるので、我が子が失敗しても、私の子供やからなと思ってしまい、失敗して誰よりも心痛めてる時に、やっぱりやないの!とはいいがたい。そんな時は、「そうなんやー?」としか言ってはこなかった。大切なのは失敗した人を最期まで見守り続けれるかである。この歪んだ思考もまた失敗かどうかは、まだ答えは出ていないのです。