朝７時家を出て、夕方帰宅。
ソファに倒れこんで、目を閉じた。
疲れたあ～。
以前から具合の悪かった母が、ベットからずり落ち、今朝入院した。
最後まで、家で頑張ると言っていた母の心が力尽きた。
「入院するわ！」と、いきなりの電話に、我慢できない痛みと判断し、病院に連れて行った。主治医はレントゲンを見ながら、古い圧迫骨折があり、大したことはないが本人が希望されるのでと、説明を受け入院となった。
自分の足の悪いことも忘れて、手続きに走り回り、部屋に行くと、数日間の苦しみが嘘の様に安心した顔で眠っていた。
ひょっとしたら、母は一世一代の演技をしたのかも知れない。
動けなくなったら施設に入ってもらうと兄から言われた事に深く傷つき、頑張り続けてきたけれど、諦めた瞬間であった。
住み慣れた我が家にもう二度と戻れないと覚悟した母の心模様に寄り添った1日であった。
