思考停止

今日は、ブログのタイトルさえ出てこない。
何度も開いては、いつもの様に言葉も出ず、
指も動かない。
ちょっとした衝撃があって、その事を避けてブログを書こうとすることに無理があった。
彼らに対して、書いてはいけない気持ちとどうしても伝えたい気持ちが交錯して、この様な結果になってしまった。
3人の子供達と言っても、50歳前後だが、若い頃から3人とも仕事を持たず、今も両親に世話になっての5人暮らしの家族と出会った。
会う前から少しは事情を知っていた。
一瞬の戸惑いの中、言葉を探していたら、
同席していた人が「この子達、お母さんに優しくてとてもいい子達なのよ」と、いきなり無礼、失礼な言葉を吐いた。
50年近くを親子で仲良く暮らす事が、想像できない私は、「息子とは親子の会話をする事がないので、母親がどんな思考で生きてきたかを
伝えるために、ブログを書いてるの。」と言ったら、気まずい空気が、一瞬で笑いになり打ち解けた。
深い事情があって、社会に復帰する時期を見失い、今があるのだと思う。
親子だけの宇宙空間の様な家で、寄り添って生きてきたのだと思う。
両親はただただ、そんな子供達のために生きてきたという。
そして、子供達も、この両親の子供であった事を感謝しているという。
ガラス細工の様な心を、誰も、誰からも触れられることは出来ない狭間に、私もまた手を出す事は出来ないと思う。
こんな時代の中で、新しい生き方を見つけて欲しいと祈るしかない。
別れ際、近くに来られたら、私の事務所によってねと、お嬢さんの背中にそっと手を触れた。