ザ、めしやで、一家団欒。

数年前、初めて、ザめしやに連れて行ってもらった時は、店の名前にも お料理にも、なんとも言えない違和感を感じた。
まず、わざわざ外食するのに、毎日家で食べてるお惣菜を、一膳飯屋の大きいばんみたいな
ムードもない所にお金を出してまで行くのかが、私には理解不能であった。
そう言いながらも、仕事が忙しくチョコチョコと行くには便利で、家で食べる延長線利用で、最近気がついた事があるのです。
確かに、客層が画期的に変わって来たのです。
昔は、タクシーの運転手さんや近所で働くお兄ちゃん達が、時間がない駆け込み客だったのが、今では、赤ちゃんまで参加する若いファミリーや、高齢者夫婦、果てはどこから見てもカップル。その人達が、なぜか本当に楽しそう!
奥さんが作った料理でもないのに、それぞれの
家のリビングのテーブルの様な錯覚に陥るのは、レストランでは、決して出ないおかんの料理だからかも。
何にも食べたくない食欲のない時、給料前の神頼み、そして何より、ご飯を作るのがめんどくさい時!
それほど、上等なものでもなく、高級料理店ほど美味しくないのが、皆んなが安心して、ほっとして食べれる理由かもしれません。
私は、ザめしやの回し者でもないけれど、人々の心の中に横たわる何か共通点を、食事をしているお客さん達の中に、一家団欒の姿を見るのです。家族が揃って食事できる場所さえあれば、一家団欒って、何処でもいいと思う。
そう言えば、聖書の中に、再来の救い主メシア来たる!という言葉が、お店の看板を見る度に、クスッと笑ってしまう事がある。