スーパーブラッドムーンの夜に

目が弱いので、眼科にはよくお世話になる。
素敵な女医さんで、よく説明してくださるので、人気である。
今朝、起きた時から、右目が見えにくい。
「これは、やばいかも?」
眼球ではなく、もっと奥の方、脳の中ではないかと疑う。
部屋の電気はついてるのに、右目で見ると薄暗い。
そして、充血して、痛い。
スーパーブラッドムーンの夜に、何が起こったのか、不気味である。
私達高齢者は、小さな症状でも命取りになる。
目が悪いのではなく、脳。
胃が悪いのではなく、心臓。
腰が悪いのではなく、腎臓。
ほっとけば自然治癒する若者とは違う。
何しろ再生能力はほとんどない。
手術をしても、傷口がひっつかない。
ペースメーカー入れても、飛び出してくる。
お医者さんにいっても、
「高齢なので、手術は不可能。」
と言われたら、絶望である。
病気より、老化の方が命取りである。
老化のスピードより、医療の進歩が早ければ、
寿命は、100才を越える。
これも、考えものである。
とりあえず、朝一番に、眼科に行ったら、
「こりゃ、痛いわ!黒目に傷がついてるわ。」
と言われたのである。
睡眠中、薄眼を開けて眠っているのが原因らしい。
思わず、自分の事なのに、
「エーッ!気色悪いわ!」
と、叫んでしまった。
一人暮らしで、眼を開けっぱなしで寝ようが、
大きないびきをかこうが、寝言で叫ぼうが、
誰にも迷惑はかけませんが、老婆の醜態である。
脳の病気でなくて良かったが、セロテープでも貼って寝るしかないと、笑って言われた。
どこまでも、騒々しい年寄りである。