芦屋大丸の改装に伴い、UCCコーヒーショップがなくなってからは、もっぱら、コープの中にあるHOLLYSCAFEが、お気に入りである。
ひっそりと、目立たない小さなお店だったが、通い出すと、なかなか魅力的なことに気づきだしている。
まず、流れる音楽が、アメリカンスタンダードジャズ。
夜のネオンのなか、素敵なバーで恋人同士が、グラスを片手に語りそうな雰囲気である。
朝のモーニングセットは、ビゴの食パンには程遠いが、こんがり焼いてマーガリン。
長く食べていなかった白い?ゆで玉子。
そして、何より良いのは、カウンターの中にいるパートの女性の丁寧な対応。
会社の品質が行き届いている証明である。
付録は、コーヒーを飲み終えると、カップの底に、「大吉」が出れば、もう一杯プレゼント。
幸せの珈琲と、書かれている。
この店に来だしてから、若いお客さんを見たことがない。
ちょっとくたびれかけたお爺さんや、寂しげなお婆さん達ばかりである。
「カップの底に何かいいことあるかも」
と、打ち出したサービスに、優しさが見える。
この会社は、外資が経営していると聞いたことがあるが、一人暮らしの高齢者には救いの場所かもしれない。
今日も、カップの底には、「大吉」は出ていない。
残念でした!