天に唾すれば、我が身に返る

昔の男性が、

妻を、「内のババア」とか、

飲食店の女性に、

「ちょっと、オバハン」

と、言うのを、よく耳にする。

 

男尊女卑の時代から、

ずいぶん時代が、過ぎていたが、

侮蔑の言葉を使う、

男性を、今でも見かける。

 

そこそこの、企業の経営者、

有名なアスリートの元選手、

社会的な地位もあり、

紳士風の出立ちであっても、

その口から、発する下劣な言葉遣いに、

吐きそうになるほど、胸が痛む。

 

女性蔑視の言葉には、

「ブス」「デブ」「チビ」などや、

「アホ」「バカ」

呼ばわりする言葉もある。

 

人前で、面と向かって言われたら、

「一生」忘れないほどに、

女性は、深い傷を負う。

 

慣れ親しんだ夫婦でも、恋人でも、

一度でも言えば、終わりである。

女性が、泣けば、

「ゴメン、ゴメン、冗談やんか!」

と、開き直るが、

もはや、後戻りは出来ないのである。

 

嫌われるだけではなく、

恨まれるのである。

「この世で、一番許せない男」

として、一生、その女性の心に、

刻まれる。

 

地位、名誉、お金を、

持ち得た人であり、

女性に不自由しない人であっても、

いつか、何処かで、

「天に唾すれば、我が身に返る」

時が、ある。

 

画期的に変容した世界の中で、

時代遅れの人たちの、

居場所はないかも知れないのである。