ミニコープの、玄関脇に、
仏様のお花のコーナーがある。
隠れるように、
薄いピンクの薔薇の小さな花束を、
見つけた。
華やかな花なのに、
仏花の鮮やかな色の中で、
可憐に見えて、手に取った。
薔薇は、
美しく、妖艶で、
大きなフラワーショップでは、
花の女王。
プレゼントに買ったり、貰ったりは、
あるけれど、
自宅用には、お花を飾る習慣は無い。
オフィス見たいな、
殺風景で小さな部屋、
仕事にかまけて、
女性らしい、気遣いはないのである。
世の中が、争乱の時代、
儚く、透ける様な薄ピンクに、
心が、揺れて 、
傾いた花びらも、
吹く風に、揺れている。
帰り際、
「やっぱり、買わない」と、
そっと、元に戻した。
今は、ウクライナの、
抵抗のシンボル「ひまわり🌻」が、
胸いっぱいに、咲いている。