ピンクムーンの願い
卓袱の闇の中、
美しく、映し出された、
ピンクムーンが、消えた朝。
見ているだけでも、
幸せになりそうな、光が、
カーテン越しに、輝いていた夜、
ロマンティックな想いに、
心を馳せて、
優しい風が、吹いている。
同じ空を、
ミサイルが飛び交い、
爆弾が撃ち落とされる悲劇を、
止められない歴史の掟、
世界中の子供達の、泣き叫ぶ声が、
遠くから、
微かに聞こえてくる。
大人達の私利私欲の戦いの為に、
大切な命を落とす為に、
この世に、生まれてきたわけではない。
「大人になったら、何になりたい?」
「宇宙飛行士!」
「お医者さん!」
「学校の先生!」
純粋な心が、まっすぐ育つ様な、
世界であって欲しい。
優しい母の胸に、抱かれて、
安らかな眠りがくる事を、
ピンクムーンの夜、
願いが叶う事を、信じて、
人類は、待ち望んでいる。