混迷の時代から、崩壊の時代へ

灼熱の真夏が、

渦を巻いて、勢いを増している。

 

間もなく、

立秋」ではあるが、

秋の影さえ、皆無である。

 

長く、続き過ぎた、

混迷の時代に、

若者も、高齢者も、

疲れが見え始めてきた。

 

70歳を越えたら、

好きなことして、

「残りの人生を、楽しむわ!」

と、言ってた友人達も、

「ねばならない」事に、疲れてる。

 

可能性のある、若者達も、

見えない未来に、

戸惑いと、不安が募る。

 

長く生きてきた中で、

苦しみや悲しみは、

人並みに経験してきたが、

上手く、生き抜く方法すら、

未だ、見つからないでいる。

 

日本と言う、

ノアの方舟」に、乗ってはいるが、

いつ、何処で、

吹き荒れる嵐に、沈没するかは、

誰にも、想定できない事態である。

 

コロナウイルスも、変異を繰り返し、

灼熱地獄が、追い打ちをかけ、

ロシアの侵略に、拍車がかかる。

 

経験した苦難は、

忘れた頃に、鎮まり、

人々は、再び、歩き出す、

と言う、「ストーリー」が、

今までの、世界の歴史である。

 

しかし、

真っ二つに、割れた地球、

相対する二つのものが、

ぶつかり合い、

真っ赤な血が流れている。

 

善悪の判断がつかず、

我欲と、妬みと、恨みが、

交錯する世界に、染まっている。

 

加害者は、被害者であり、

被害者は、加害者であるとすれば、

全ての結果は、

人間が創り上げたものである。

 

地球の温暖化も、

グローバル化された経済も、

偽りの民主主義も、

偽りの、専制主義も、

 

今一度、

原点に、立ち返らなければ、

混迷の時代から、崩壊の時代へ、

移り変わってゆく。