春よ、ゆっくりときてほしい

いきなりの桜満開だより。
あれほどの寒さから、手のひら返す暖かさ。
少し動けば、汗ばむ陽気に誘われて、
人も桜も大慌てで、桜🌸見物。
春の嵐の冷たさの中を、襟を立て、枝先の蕾に
夢をはせ、春が来るのを希う。
日本の花の代表でもあり、一瞬の儚さを、女性にも例えられる美学の桜。
今年の桜は、朝起きたら満開!みたいにびっくりで、万障繰り合わせての、今日の花見。
待ち続けての思いが、希望と変わり、春を迎える喜びとなるのだが、とりあえず満開の桜に、
遭遇するために、人々は繰り出した。
人、人、人、犬、犬、犬が連れ持って、桜を愛でながらのお弁当。
何だか、風情もなく、砂ぼこりと花粉の中を通り抜け帰宅した。
こんなお祭り騒ぎの春の後に、心療内科の患者が増えると、昔から聞いている。
北風は南風に変わり、雪が舞い散る野山から、花びらが乱舞する野山へと変化する。
そんな流れに追いつけず、離れた場所で、一人ぼっちで窓を眺めている人たちにも、小さな桜の花びらが飛んでいきます様にと、願ってる。