「すみません」は怖い言葉?

「みんなに迷惑がかかるから、申し訳ない」
と、言いながら、それでも人の言うことを聞かない人が多い。
若い頃から、経済的にも精神的にも自立してきた人が、人の世話になる事態になった時、
守る為に、指示を出しても、素直に受け止める事が困難。
誰よりも、人に迷惑をかける事が嫌なたちで生きてきたのに、最後になっても強情さと執着が見え隠れする。
本人の思いを通せば、万が一の時には危険になると思うが、強引にせざるを得ないが、個人の深い尊厳を認めれば、自由にどうぞと解放してあげたいとも思う。
助けてあげたいと、切に願う人達は、いつの間にか、
「迷惑をかけてごめんなさい」と言う人に振り回されて、疲れ果てる。
すみません、ごめんなさい、と言うならば、すぐに辞めねばならないはず。
日本人はこの言葉に弱く、魔法の言葉のようにまかり通る。
助けてもらいたいときは「お願いします」であり、助けてもらったら「ありがとう」である。
見事な連携プレイはgive&takeだと思う。
優しい言葉にも支配的な要素があり、本人も無意識で発信し、受け取る側にも依存的要素も含まれている。
気の毒な人や困っている人を救うとき、よほどの覚悟と、情に流されないバランス感覚が必要とされる。
それを怠ると、蟻地獄の様に自滅して行く。
気がつけば、自分が誰かの世話にならねばならない羽目に陥る。
こんな話は、貴方のすぐそばに沢山ある話です。