変身願望

一瞬でも、違う人間になりたいと思う時がある。
手軽に変われるのは、先ずはヘヤーである。
次に、ファッション。
さらには、女性なら美容エステにプチ整形。
訳あって、顔も身体も変えてしまう人もいるが、そこまでの勇気はない。
今日は何だか寂しいなと思えば、ピンクのドレス。
落ち着いていれば、スタンダードな紺色。
高揚してれば、大人のグレー。
色だけでも、変化は可能である。
あとはアイテム次第で、ドラマチックにもなるし、悲劇も演出。
人は、自分の中に、二重人格的要素は持っているので、姿形を変えるくらいは、誰にも、迷惑はかからない。
生まれ持った性格や感性は変わらないが、自分をキャンパスにして、新しい絵を捜索するのも、楽しいのである。
全くイメージの違った姿で外出すれば、官能の世界である。
昔、中国が男も女も人民服の時代があったが、
現代、富裕層の人たちが、世界で爆買いするのもその反動かもしれない。
若い頃は、すっぴんであろうが、ダメージジーンズ履いてようが、全てが美しい。
歳を重ねて行くうちに、肉体は衰え、老化は確実に進み、その上、追いつかない世の中の進歩に疲れて行く。
青汁、スッポン黒酢、シワ取りシミ取り、最近はやりのグレーヘヤー。
次々と試してはいくが、完璧にはならず。
何をしても、生年月日で皆ばれる。
「チョットだけ」願望で、日々を楽しんでを過ごしていきたいと願っている。